さまざまな節約方法がSNSやメディアで拡散されていますが、「車検代を安くする方法」についてはあまり触れられていません。
よって、多くの方が「車を維持する為だからしょうがないか・・・」と何も考えず、車を購入した店や昔からお世話になっている工場に車検を出しています。
本記事では車検費用の内訳について解説したあと、目的に応じた車検業者の選び方を解説していきます。
本記事を読むことでぼったくり車検を見破る力が身に付き、ご自身に合ったベストな車検業者を選ぶことができるようになります。
ぜひ参考にしてください。
目次
車検費用の項目
車検費用の項目は大きく分けて以下の3つに分けられます。
車検費用 項目
- 法定費用
- 基本車検料
- 整備料
この内、節約することができないのは「法定費用」です。法定費用はどこで受けても一律に費用がかかります。
よって節約したいのであれば、「基本車検料」「整備料」を見直していく必要があります。
それぞれの項目について詳しく解説していきます。
車検にかかる法定費用とは?
法律で金額が定められており節約できない費用である「法定費用」の内訳について解説していきます。
自賠責保険
法定費用の1つ目の項目として「自賠責保険」があります。
自賠責保険とは「強制で入らないといけない保険」です。車検を受ける時に車検の有効期間分の自賠責保険に必ず加入する必要があります。
※法律で定められています。
自賠責保険で補償されるのは「対人のみ」で物損事故や運転する人自身の補償はありません。
自賠責保険にかかる費用は以下の通りです。
24カ月 | 37カ月 | |
普通自動車 | 21,550 | 30,170 |
軽自動車 | 21,140 | 29,550 |
一般的に新車購入時は37カ月で契約し、そのあとは車検ごと(2年ごと)に24か月分を払うことが多いでしょう。
自動車重量税
法定費用の2つ目の項目として「自動車重量税」があります。
自動車重量税とは、車両重量(車の重さ)に応じて定められた税金のことです。
・新車登録より13年を経過すると税金が上がり、18年を経過すると更に税金が上がってしまいます。
・エコカーの場合税金が安くなります。
・エコカー減税対象の車は13年経過しても増額の対象になりません。
詳しくは以下の表を参照してください。
自家用乗用車の場合の税額
※新車新規登録時
車両重量 | エコカー減税対象者 | エコカー課税 対象者以外 |
||||
免税 | 本則税率から 減税75% |
本則税率から 減税50% |
本則税率から 減税25% |
本則税率 | ||
軽自動車 | 0円 | 1,800円 | 3,700円 | 5,600円 | 7,500円 | 9,900円 |
0.5トン以下 | 0円 | 1,800円 | 3,700円 | 5,600円 | 7,500円 | 12,300円 |
0.5トン~1トン以下 | 0円 | 3,700円 | 7,500円 | 11,200円 | 15,000円 | 24,600円 |
1トン~1.5トン以下 | 0円 | 5,600円 | 11,200円 | 16,800円 | 22,500円 | 36,900円 |
1.5トン~2トン以下 | 0円 | 7,500円 | 15,001円 | 22,501円 | 30,000円 | 49,200円 |
2トン~2.5トン以下 | 0円 | 9,300円 | 18,700円 | 28,100円 | 37,500円 | 61,500円 |
2.5トン~3トン以下 | 0円 | 11,200円 | 22,500円 | 33,701円 | 45,000円 | 73,800円 |
※車検2回目以降(2年ごと)
車両重量 | エコカー減税対象者 | エコカー減税対象者以外 | |||||
免税 | 本則税率から 減税50% |
本則税率 | 登録から13年未満 | 登録から13年経過 | 登録から18年経過 | ||
平成28年 3月31日まで |
平成28年4月1日以降 | ||||||
軽自動車 | 0円 | 2,500円 | 5,000円 | 6,600円 | 7,800円 | 8,200円 | 8,800円 |
0.5トン以下 | 0円 | 2,500円 | 5,000円 | 8,200円 | 10,800円 | 11,400円 | 12,600円 |
0.5トン~1トン以下 | 0円 | 5,000円 | 10,000円 | 16,400円 | 21,600円 | 22,800円 | 25,200円 |
1トン~1.5トン以下 | 0円 | 7,500円 | 15,000円 | 24,600円 | 32,400円 | 34,200円 | 37,800円 |
1.5トン~2トン以下 | 0円 | 10,000円 | 20,000円 | 32,800円 | 43,200円 | 45,600円 | 50,400円 |
2トン~2.5トン以下 | 0円 | 12,500円 | 25,000円 | 41,000円 | 54,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
2.5トン~3トン以下 | 0円 | 15,000円 | 30,000円 | 49,200円 | 64,480円 | 68,400円 | 75,600円 |
印紙代
法定費用の3つ目の項目として「印紙代」があります。
車検場所や車種によって費用が異なります。
依頼場所 | 車の種類 | 費用 |
指定工場 | 軽自動車 | 1,100円 |
その他車種 | 1,200円 | |
認証工場 | 軽自動車 | 1,400円 |
3ナンバー | 1,800円 | |
4・5・6ナンバー | 1,700円 |
以上が節約することのでできない「法定費用」です。
次からみなさんお待ちかねの「業者ごとに相場が大きく変わる項目」を解説していきます。
基本車検料
基本車検料とは以下で解説する24か月定期点検料・測定検査料・車検代行手数料の合計金額のことを指します。
24カ月定期点検料・測定検査料
車検を受けるためには、56項目ある「24カ月定期点検」を受ける必要があります。この24カ月定期点検や測定検査は車の細かい部分の点検をするための費用です。
車検代行手数料
車検代行手数料=人件費のことです。※ドライバーにかわって車検を行うための費用
部品交換費用
その名の通り、交換が必要になった部品の費用が必要です。さきほど説明した基本車検料にプラスで部品交換費用がかかります(部品交換が必要な場合のみ)
業者によって費用が異なる理由
業者によって費用に差が生まれる理由が気になる方が多いと思いますので解説していきます。
整備の質
ディーラーで車検を依頼した車がすぐに故障したとなった場合、ディーラーだけでなくメーカーの信用を失ってしまいます。そのため、ディーラー車検は次回の車検まで確実に安全に乗れるよう、車検に必要な検査だけでなく車の隅々まで点検・整備を行います。
その整備の質の高さから車検費用は他業者と比べると割高になってしまうのがデメリットです。
その反面、車検専門店などでは車検に必要な最低限の検査のみを行っているので、料金も安く検査時間も1時間程度で終わる店舗もあります。
部品の質
ディーラーでは部品交換が必要になった場合「純正パーツ」を使用します。純正パーツを使用した方がもちろん安心はできますが、その分費用は高くなります。他の業者ではリビルト部品(使えなくなった部品を整備し再利用できるようにしたもの)を利用し費用を抑えるなどの対応も行ってくれます。
ぼったくり車検
車検費用が高い=ぼったくりではありませんが全く交換する必要のない部品の交換を勧めてきたりする業者もあるので注意が必要です。
ぼったくり車検にあわない方法
実際問題、車について詳しくない方がぼったくりかどうか判断することは難しいです。
本当に交換が必要で費用が数十万かかることももちろんあります。
では騙されないためにはどうすればいいか、以下で解説していきます。
必ず見積もりを複数取ること
手数料の相場・本当に交換が必要な部品・その他無駄な費用を知るためにも必ず他の整備工場やディーラーで車検見積もりを取りましょう。
車検見積もりを取るときの注意点
車検見積もりをとるときの注意点は以下の3点です。
・見積もりは車検満了日ギリギリではなく、早めに見積もりを取る。
・見積もりが無料であり、その場で車検をするかしないか決めなくていいこと。
・交換が必要な部品を説明してくれること。
電話で上記を確認し、もし無理であればその業者の見積もり予約は取らないようにしましょう。
(※キャンセル料などを取られる可能性がある)
安く車検を済ませるなら車検のコバック!
必要最低限の点検・整備で安く済ませたいのであれば、「他店の見積もりより更に安くする!とサイトに記載してある「車検のコバック」をおすすめします。近々車を乗り換える予定のある方などは特におすすめです。
今乗っている車を長く乗りたい・徹底した点検・整備をしてほしい!!と考える方はディーラーなどで車検を受けた方がいいでしょう。
何度も言いますがどこで車検を受けるにせよ、必ず見積もりを複数取りましょう。見積もりを複数取ることでご自身にあった点検整備を最安価格で受けることができます。
楽天サービスを利用している方は楽天車検がおすすめ!
車検の費用が安いお店、クレジットカードが使えるお店、近くて夜までやっている店など、各種条件で車検のお店を検索&予約ができます。
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最後に・・・車検で一番大切なこと
車検で大切なことは
早めに車検の見積もりを複数取ること! です。
満了日ギリギリから動き出すと、見積りを複数取ることは時間の関係上不可能です。早期予約の特典などもある場合がありますので、早いに越したことはありません。
ちなみに車検は満了日より早く受けすぎると次の車検時期が早まり損をしてしまいます。
満了日の1ヵ月前~満了日は次の車検の満了月が変わらないので、この期間に車検を受けるようにしましょう。
例:5月15日が満了日だった場合、4月15日~5月15日までに車検を受ける。
見積りは早めにとっても次の車検の満了月は変わらないので、見積りだけでも早めに取ることをおすすめします。